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静岡県富士宮市 富士軌道・第2次探索(その1)

【14年12月28日探索・15年3月27日公開】


現在地はここ

記事としてはこの記事の続編になる。

現在の富士宮駅前から上井出まで、明治末期に開業した馬車軌道である富士軌道は、その先山梨県との県境付近まで貨物専用線(この貨物専用線は富士宮林用馬車軌道とも呼ばれているようだ)を延ばしていたように古い地図などには描かれている。
が、前回の探索では上井出付近は別とすれば、痕跡らしきものは発見できていなかった。
で、今回は少しその奥まで入り込んでみよう。

ところで、唐突な場所からのレポスタートとなったが・・・





この場所は馬車軌道とは関係ない。
私が立ち止まりカメラを向けると、牛たちの多くがこちらを向いてくれた。
探索の応援でもしてくれたかのようにも感じた。





その先、牛の横断歩道発見!
北海道以外にもあるんだ・・・





養鶏団地脇まで来た。
今回最も心配していた事は、鳥インフルエンザ対策でこのエリアそのものに入れない事だったのだが、最悪の事態はなかった。





道は未舗装に変わり・・・





先のほうに何かが見えてきた。





現在地はここ

ゲートだった。確かに地図にもそのように描かれている。
車両通行禁止となっているが、自転車は脇から普通に入れた。





ゲートの先、左にも道は分岐するが、私は直進だ。
私が進む道は富士山(上井出)林道である。





現在地はここ

今昔マップではこの辺


もう少し正確に、昭和21年発行5万分の1地形図・富士山の一部抜粋版を使うと、赤丸の場所が現在地になる。

つか、一つ上の画像中の、右の盛り土、ま、まさか!!





断定は出来ないものの、地図の場所と一致している事から、これが馬車軌道の築堤跡であろうと思う。





おそらく築堤であろう盛り土のベルト地帯は50mほど続いていた。
昭和14年に廃止された事になっている(この貨物線区間だけ後年まで残っていた可能性はある)割には、よく残っていたと思う。
まずは、幸先のいい発見と言えよう。

(その2へつづく)

  

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