【18年10月7日探索・19年3月30日公開】
神奈川県足柄下郡箱根町湯本 国道1号線だ。
この先を左折するんだが、この分岐はどうも不自然な感じになっていた。
そう、元は左側が「本線」であったという感じの線形だ。
左側の1.5車線幅くらいの道に入ると、左側に何かがあった。
そこにあったのは「日本初の有料道路」を示す説明板だった。
明治8年(1875)9月からの5年間通行料を取っていたという。
その時代の適当な地図が無かったが、少し後年のものならあった。
明治31年(1898)発行の地図(今昔マップon the webより)⇒ http://ktgis.net/kjmapw/kjmapw.html?lat=35.241010&lng=139.123886&zoom=15&dataset=kanto&age=0&screen=2&scr1tile=k_cj4&scr2tile=k_cj4&scr3tile=k_cj4&scr4tile=k_cj4&mapOpacity=10&overGSItile=no&altitudeOpacity=2
その先、小さな川(水路?)があり、そこが箱根町と小田原市の境になっている。
箱根登山鉄道には橋梁があった。
石積みの橋台、古いんだろうな。たぶん昭和10年(1935)の鉄道線(その前は馬車鉄道だった)開業時のものであろう。
反対側には石塔?
小田原市に入ると間もなく踏切を渡る。
有料道路時代にはなかったはずの踏切だ。
入生田踏切、箱根登山鉄道の踏切なんだが、この区間は3線式になっている。
小田原~箱根湯本間は平成18年(2006)3月から小田急車(線路幅1067mm)のみが乗り入れており、線路も1067mm幅だけあればいいんだが、元々箱根登山鉄道は1435mm幅の線路であり、入生田に車庫がある関係でこの区間は3線(1067mmと1435mm幅の兼用)となっている。
その先、4t制限の橋が架かるが・・・
名称不明の小さな橋が架かっていたが、もしかしたらこの橋、年代物かも?
その先にも小さな橋が架かる。万松院川に架かる馬五郎橋だ。
有料道路区間の終点が見えてきた。
君田島踏切を渡ると現・国道1号線に合流する。
有料道路時代にはまだこの線路は無かったはずなので、ここも踏切ではなかったという事になる。
(完)