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130万HIT記念 山梨県丹波山村~甲州市 新青梅街道黒川通り旧道(その12・最終回)

【18年11月24日探索・19年1月18日公開】


現在地は黄色矢印付近




これまでにも数多く石垣があった。
そしてここにもまた、おそらくは140年近く前の馬車道跡があった。





残りはあとわずか、もう大きな崩落は無いようだ。
ウイニングランと言いたい所だが、私にはもう一つだけ、そしてそれは最大とも言える心配があった。





藤尾橋が見えてきた。
そう、あの橋を渡ればこの探索は終了となる。が、それは私が気になっていた事、「渡れれば」の話なのだ。
私は7年前に藤尾橋を1往復渡っていたが、今日渡れるかどうかはわからない。もし渡れない状態だった場合、必然的に今来た道を戻る事になる。絶対にイヤだと思った橋欠落地点も通らなくてはいけなくなる。
時刻は現在14時45分、下流の橋(橋梁名不明)がある三条橋跡からここまで2時間55分、もしも藤尾橋が渡れずに今来た道を戻るとなると、単純に言えば三条橋到着時刻は17時40分、明らかに山の中で日暮れを迎える事になる。また15時を過ぎるとクマの遭遇率が格段に上がる。

私の探索の成否は・・・





7年前よりはかなり草臥れて来てはいる印象だが、これなら渡れそうだ。ホッとした。

ところで、手前に半分だけ見える看板の裏側だが、その表側には・・・





通行禁止の文言だった。
ここから約1kmが対象区間という事になるが、ずっと通ってきた印象から言えば、最も安全な1kmだったぞ!





さて、藤尾橋だが、現在の吊り橋は昭和43年(1968)3月竣工となっている。
旧道落ちしてから9年後に架かった事になるが、その目的は何だったんだろう?





渡る前に橋(ほぼ)全景だ。
人道橋ながら、かなり大掛かりな橋なのだ。
もっと華奢な橋でも事足りる気がするが、当時は何か用途があったのかもしれない。





では渡ろうか。
ダブルトラックっぽい跡があるが、何が渡っていたんだろうか?

万が一のことを考え、梁のある場所を渡る。





渡れはしたが、こんな床板になっている個所もああった。
次回訪問する事があった場合、その時にはまだ渡れるのかどうか・・・





国道側にはロープが張られていた。
右側の銘板のようなものは「藤尾橋占用許可標識」だ。
期限が平成31年3月31日となっていたが、更新されるんだろうか?





無事、現道に生還した。
藤尾橋は、こちら側からだと通ってはいけない事になっているようだった。





葉っぱの無い季節だと、こんなにもよく見える橋だったんだ・・・
そう言えば欄干はダブルトラス形態だが、これも多少は構造にも影響しているんだろう。

(今回もお付き合い頂き有難うございました。これで連載は終了です。)

  

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