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山梨県上野原市 秋山大橋と旧橋たちの痕跡(後編)

【14年1月26日探索・2月25日公開】


現在地はこの辺

地図に描かれている道と現認した道の線形がまったく違うのはなぜだろうか?
私は県道35号線に並行している旧橋アプローチ道の、旧橋橋台の先、東側区間を進んでいる。地図で言えば3時の方向になる。

前方、明らかに人工的な石の積み上げがある。





その先は、管理者が意図した通りなのだろう廃道になっていた。





元々4、50mくらいのものなので終点はすぐに見えた。





これは県道35号線側からみた画像になる。





現在地はここ

旧橋橋台のところに戻って来た。
ここでやや左下に見える吊り橋主塔っぽいものも気になる。
現在は水管橋であるようだが、これが現在の橋から2代前の「木製吊り橋」の主塔だったのかもしれない。




じゃ、現橋の姿を見て撤収するか・・・
ん!!

さらに古そうな橋脚があるじゃん!!





練石積みの橋脚は、おそらく昭和4年竣工の橋のものだろう。
あるいはさらにもう1代前から同じ橋脚が使われていたのかも・・・





ここで5万分の1地形図「上野原」から一部抜粋したものをお見せしようと思う。昭和52年のものになる。
この橋はアプローチが廃道化されていた、橋台の残る昭和41年架橋のものだろうと思う。





さらにさかのぼり昭和22年版なると、橋は明らかに違うものが描かれていた。
これが3枚上の画像の、橋脚を持つ昭和4年竣工のものなのだろう。
ただ、ねえ・・・
土木学会「橋梁史年表」によると昭和4年架橋の橋は「鋼方杖橋」らしいのだ。
橋脚って要るのかな??




すっきりとは解決していないが、これで撤収しよう。
現橋北詰へと向かうアプローチ道なのだが、法面施工が明らかにつぎはぎ(路面もつぎはぎだが)だらけだ
これもまた何かを物語るものなのだろうか??

(おわり)

  

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