【18年1月3日探索・19年3月22日公開】
東京都西多摩郡奥多摩町棚沢 正面には小丹波観光駐車場、その手前の建物は少々立派過ぎな気もする観光トイレ、そして道路としては多摩川を渡る橋へのアプローチだ。
橋梁はちょうど探索時には補修工事に入っていた。
寸庭橋、昭和46年(1971)3月竣工だ。
橋から見える光景だ。これは下流側になる。
左岸側もそうだったが、渡り切った右岸側もまた道路は直角に曲がっていくという、現代の道路としては割と珍しい線形になっている。
橋は、上路リブアーチになるようだが、補修中なのでこんな見え方になっていた。
これは、残念なパターンか?
ふと、下流側を見ると、旧橋に主塔と思われる遺構があった。
行ってみよう。
アプローチ部分が失われているので、ここまでしか近づけなかったが、見事に主塔が残っていた。旧橋は吊り橋だった事になる。
反対側(左岸側)を見た。
あっち側にもあるじゃないか!
そして、この場所から見た現橋は、一応ちゃんと全景を見る事が出来た。
観光トイレ脇から下りていく階段があり、それを下りていくとその先に主塔が近づいてくる。
主塔の近くにあったのは、開道記念碑だった。
そして、その記念碑には「大正元年一月建立」と刻まれていた。ここに最初に橋が架かったのが大正元年だったということだろう。
・・・ん、ちょっと待って!
大正元年(1912年)は7月30日からだったはずだぞ!
もう一度よく見てみたが、他の文字には見えないし・・・謎な石碑になってしまった。
下流側へは多摩川に沿って遊歩道が続いているようだ。
こちら(左岸)側の旧橋主塔だ。
このコンクリートの主塔が大正元年のものとは考えづらいので、この主塔は2代目か3代目、現橋は3代目か4代目という事になろうか(航空写真では判別できなかった)。
(完)