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千葉県君津市 90度カーブ隧道と横穴付き隧道(後編)

【16年3月13日探索・6月9日公開】

★この連載は全3回にする予定でしたが、あまり間延びするのもどうかと思い、2回にまとめました。なので、本日分は「後編」となります★


現在地はここ

2本目の隧道に入った。
1本目も変な隧道だったが、ここもまた変なのだ。
この画像の時点で充分その匂いがする。

坑口付近ではなく、20mほど進んだ場所に巻立てがある。





コルゲートアーチで巻立て施工がなされていた。
崩落対策か何か、いずれにせよ補強であろう。





この隧道の変わっているのはそんな事ではなかった。
中間付近で、光が差し込んできているのだ。これって、やっぱり・・・





洞内分岐、というか、横穴が開いていた。





現在地はここ

隧道の出口付近には数段の階段がある。
それを降りると、目の前には三島湖が広がっていた。





いったん振り返る。そして、そのまま視線を左に移していくと・・・





そこには祠があり、何かが祀られていた。
こんな崖にあった事で、思わずあの赤岩観音を思い出してしまった。





驚いた事に、竹ぼうきの跡がしっかりと残っているほど、きれいに掃き清められていた。
名称など不明だったが、湖が出来る前からあったものだとしたら、相当に由緒ある場所なのではなかろうか?





洞内分岐へと戻り、その先へと向かう事にした。





隧道を抜けて振り返った。
やっぱり、隧道が出来る以前の旧道があるな、これは・・・
隧道の竣工年はいつ頃なのだろうか?
→調べていたら昭和20年ごろに出来た可能性があるとの情報をゲットしました!





せっかくだから、その先へ行ってみる。
この先には集落があるようなのだが、この道はどこかに抜けられるワケではない。
つまり、この先の集落の生命線が2本の狭い隧道なのだ。

そんな集落をひと目見たくなったのだった。





走ること3分、集落が見えてきた。





現在地はここ

この集落は梅ノ木台という名があるようだ。
新しい場所には見えないが、おそらく三島湖建設の際の立ち退き代替地ではないかと思う。
三島湖自体は昭和18年着工、昭和30年竣工なので、代替地と言っても相当な歴史が発生している。

(おわり)
 
 

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